竜田川
古来 奈良の都の西方の山が 竜田山で そこを流れる川を 竜田川
万葉集にも詠われる紅葉の名所
有名なのは 古今集の在原業平の歌
「千早ぶる 神代も聞かず竜田川 から紅に水くくるとは」
紅葉で 竜田川の水を紅に染めるとは 神の国にも聞いたことがないくらい
不思議なことという意味
六歌仙、三十六歌仙の一人 「伊勢物語」主人公業平は 結構イケメン
プレイボーイ? だった らしい?
豊圀の浮世絵 上が業平
万葉集では 高橋虫麻呂が西海道節度使として遣わされる 藤原宇合(うまかい)に
送った歌に
「竜田道の岡辺の道に 丹つつじの にほはむ時の桜花咲きなむときに」
巻6-971
竜田山の春は桜やつつじが咲き 秋は紅葉の美しい道であったと思われます。
平安時代より 自然の美しさをめでて 江戸時代に入っても変わることなく
尾形乾山は 焼きものに この水に流れる竜田の紅葉を色鮮やかに表し 今尚、
茶人の心を離さない。
乾山を語ると限がないので 私も少しアレンジして お香合を作ってみました。
竜田川
早く秋が来ないかなぁ~
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