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2011年10月18日 (火)

「あ が た(縣)」という言葉から

まだ、中学生だった頃、 FMから流れる音楽を聴いていて

あがた森魚さんの 赤色エナジーだったかな

メロディーが流れ 深く印象に残ったのは

「あがた」という言葉・・・

知らないのに 知っているような・・・

何故なのかな~と あがたさんの名前が

ラジオで紹介されるたび 繰り返し感じ

でも、それ程掘り下げて考えることもなく・・・数十年・・・

2,3年前に 偶々購入した 豆皿の小さな本・・・

いつも割と好きでよく見ていたのに

最近気がついたの・・

桜の文様が入った縣神社の謹製のお皿が・・・

あがた と確かに書かれているので

これは 絶対に行きたいと

活き揚々と京都へ・・・。

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桜の神文がお出迎え・・・

御祭神は木花開耶姫命(このはなさくやひめ)

藤原頼通が平等院建立にあたり 同院総鎮守となり

藤原氏の繁栄を祈誓したとあります。

元々は、地主神・・・。

「あがた」の名は上古の「縣」の守護神であったことを

示しています。

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わがたのむ縣の宮のます鏡

        くもらぬ影をあふぎてぞまつ

                ー新続古今和歌集ー

蛙なく縣の井戸に春くれて

       散りやしぬらむ山吹の花

               後鳥羽院御製 続後撰和歌集

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現在はこじんまりとした良い感じで 

なんとなく 昔は もっと広い森だったのではないかなと

行く前からあった、ほのかなイメージが

強く思う想像に 少し胸が熱くなりました。

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6月5日からの縣の祭りは 御祭神略伝に詳しいように

信仰は「女性の守護神」 良縁成就 結婚lovely

そして、6月8日の大幣神事は 平安期以来の道饗祭・・・。

かなり希有の祭りとのことです。

想い入れも重なり好きな場所の一つになりそうです。