2011年7月28日 (木)

七越の峰より見る大斎原

熊野へまいりけるに、七越の峯の月を見て詠みける

たちのぼる月の辺りに雲消えて 光重ぬるななこしの峯

                       (『山家集』)

(訳)たちのぼった月のあたりには雲も消えて、
光を重ねたように月が冴えわたっている七越の峯であることよ。

一度訪れたいと思っていた大峰山より数えて七つめの峰にあたる山・・・

七越の峯は熊野本宮大社旧社地の東方すぐ近くにある山なので、
夜、本宮に参拝した折に詠んだ歌だと私はおもいます。
 本宮では、いったん昼間、音無川を徒渉し、足下を濡らして宝前に額づいた後、
夜になってあらためて参拝奉幣すると聞きました。

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七越の峰には熊野と吉野を結ぶ修験道の山駈けの道
 「大峰奥駈道(おおみねおくがけみち)」が走っています。
 熊野から吉野まで連なる大峰山系は、役の行者が開いたとされる修験道の根本道場であり、大峰山系の南端である熊野は中世、修験道の一大中心地でした。

大峰山系を縦走することを「大峰奥駈け」といいますが、奥駈け道の道中には「七十五靡(なびき)」といわれる75ケ所の行場が設けられています。
 その靡の一番は熊野本宮の証誠殿です。
 本宮が大峰奥駈けの出発点だったのです。

そんな いにしえに想いを寄せて 作品を制作しました。

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修験者が 道無き道を行く・・・・  熊野順峰

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七越の峰より那智方面の山々

2011年7月 2日 (土)

玉置神社 茅の輪くぐり

日曜日に 玉置山まで出向いてきました。

「昨日、あの茅の輪を準備したんですよ」と 

神主さんのお話。 

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本来なら 8の字に回るのだそうですが、 

玉置神社は 通り抜けるだけなのだそうです。

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熊野成る 玉置の山の弓神楽 弦音すれば 悪魔退く

拾遺和歌集に「題しらず」「よみ人知らず」として、「水無月のなごしの祓する人はちとせの命のぶというふなり」という歌が載せてある 

茅の輪くぐりとは

大祓(おおはらえ)は、6月と12月の晦日(新暦では6月30日と12月31日)に行われる除災行事である。犯した罪や穢れを除き去るための祓えの行事で、6月の大祓を夏越の祓(なごしのはらえ)、12月の大祓を年越の祓(としこしのはらえ)という。6月の大祓は夏越神事、六月祓とも呼んでいる。なお、「夏越」は「名越」とも標記する。輪くぐり祭とも呼ばれる。

蘇民将来」神話では茅の輪を腰につけて災厄から免れたとされ、茅の旺盛な生命力が神秘的な除災の力を有すると考えられてきた。また、茅の輪の左右に設置する笹竹に願い事を書いた短冊を振下げ、七夕に河川に流すといった俗信仰は、書初めをどんどん焼きで焚くと筆が上達するといった行事と対応している。

2011年5月 9日 (月)

神苑…平安神宮

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今日は、少し時間があったので 神苑へ・・・

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花ものは時期を少し外しましたが 普段とは違う場面に

発見がありました。

今日の感動は 松の木です。

赤松、黒松 が長い歴史が造りだす、

雄々しい姿と手入れに見惚れました。

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もう少しすれば、菖蒲や杜若、水連が咲きだし、

水面も華やかになるでしょうね。

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今日は、新緑が際立つていて 何処から見ても

美しい構図に 日本の美を凄く感じた日となりました。 

2011年4月25日 (月)

大山から出雲、須佐神社へ

目的は、須佐神社

出雲市佐田町須佐

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桜満開で綺麗でした。

本殿は 大社造りで 圧倒的な風格と威厳を感じました。

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美しい灯篭も・・・

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分祀社ではなく、素戔嗚の御魂を祀る神社はここのみ

出雲市内から40分くらい走った山中の集落にありました。

宮司さんは代々、素戔嗚の神裔と伝わる、

須佐圀造が務めるとあります。

ここなんだ と ある意味強く思いました。   つづく・・・

2011年3月29日 (火)

平安神宮 右近の橘

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やはり、近くで見ると 迫力あります。

平安神宮(へいあんじんぐう)は、京都府京都市左京区にある神社です。旧社格は官幣大社、勅祭社。現在は神社本庁の別表神社。

平安遷都を行った天皇であった第50代桓武天皇を祀る神社として創祀された。皇紀2600年にあたる1940年(昭和15年)に、平安京で過ごした最後の天皇である第121代孝明天皇が祭神に加えられた。平安神宮では、京都を守る四神の御守が授与されています。

四神(しじん)は、中国・朝鮮・日本で、伝統的に、天の四方の方角を司る霊獣である。四獣(しじゅう)、四象(ししょう)、四霊(しれい)とも言います。

東の青竜(せいりゅう)・南の朱雀(すざく)・西の白虎(びゃっこ)・北の玄武(げんぶ)である。五行説にも中央に黄竜を加え数を合わせた上で取り入れられているそう。
東は八坂神社、南は城南宮、西は松尾大社、北は上賀茂神社

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右近の橘

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橘は 我が家の家紋でもあるので 橘神紋の平安神宮に 関心があります。

「橘は、古事記の物語から「不老長寿の実」とされるが、『日本紀略』に出てくるように、橘は「非時(ときじく)の香(かく)の木実(このみ)」と言われ、古事記の垂仁天皇の条にも登場します。
 垂仁天皇の命で多遅摩毛理(たぢまもり)が常世(とこよ)の国に行って「非時(ときじく)の香(かく)の木実(このみ)」を採ってきた。

常世の国から持ち帰った「非時の香の木実」は 生命の木という解釈

平安神宮内にある大極殿を模して建立された外拝殿にも右近橘が存在します。また、雛祭りでひな壇に並べられることも・・・。

神主さんの話では、神宮の木の実は 橘酒や お干菓子に加工の為 収穫してしまうそうで、今回はまさに収穫後でしたが、 あっ!eyeと一粒落ちてきたのを偶然にも遭遇! 「神様 ありがとうございます。大切にbud育ててみます」 と本殿でご報告し、神宮を後にしましたhappy01

(橘の写真は去年の11月のものです。)

2011年2月 8日 (火)

本宮から玉置山へ

週末は 温かく用事も兼ねて まずは本宮大社へ・・・

修繕工事も着々と進んでいました。

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結構知り合いの 御神灯がちらほら・・・

参拝門の正面はもう立派に完成し、現在は天照大神様の

社殿に取りかかっていました。

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立派になり千木も神厳高く 聳えています。

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これは、社務所・・・お色直しの暖簾は九鬼宮司さんの書・・・。

真白で 神々しかったです。 

実は この暖簾の写真は、年末23日に本宮大社へ

用事で出掛けた時のもので この日、天朝祭事で

運よく祓殿で神事に参加させていただき、

九鬼宮司さんの祝詞で 厳かにとり行われました。

十津川に向かうこの日は温かく 玉置山に向かうも

雪の心配なく駐車場まで・・・。

山雪は 在りましたがこんな山頂でも

風はないし 暖かでした。

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雪と社殿と真っ赤な旗のコントラストが美しかったです。

社務所でゆっくりさせて頂き 宮司さんと一緒に

三柱神社に参拝・・・。

今日の玉置山も清々しくて 気持ちよかったです。

2011年1月17日 (月)

雪の西名阪道

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15日、田辺を10時出発、奈良から県堺は 積雪吹雪で・・・typhoonsnow

事故者続出sweat02

名古屋は、大丈夫かなと思ったら・・・rvcar

案外、雪もなく普通・・・

思ったより早く着いたので、熱田神宮へ・・・

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丁度、歩射神事が済んで、凄い人盛りで皆必死で 

何か拾っている様子・・・

沢山抱えている人の方へ行くと バサッと抱えきれず落とした

それにも人だかりで・・・

私も隅のほうに綺麗そうなのを少し拾って 

近くの人に意味を訪ねたら、「千木」 と言って

豊年と除災になるから大切にと伺いました。

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愛知県連奉献酒と7本のうちの一つ楠の神木

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これは神楽殿 

21年秋に造営事業が完遂したばかりで、

其々、立派な社殿が圧巻でした。

記念の御神印の入った、創祀1900年古材(桧)と千木

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本日はあまりにも人が多かったので

次回はゆっくり来たいです。

2011年1月 4日 (火)

新春

年末に 有馬へ行った際、更に遠出して もう一つの目的の 

天の橋立にある、元伊勢 籠神社へ・・・

新雪ですっかり雪景色が美しかったですsnow

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さざれ石と松に積もる雪が日本画のようlovely

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そして 参問をくぐると・・・

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お正月モードにfuji

この日、干支の卯香合を奉献させて頂きました。

来賓室にて 八十二代海部光彦宮司様に、世界遺産熊野との由緒や、

兎と月と海(みず)や 祖神に纏わる熱心なお話を拝聴しました。

2010_1226_023851dscf0038_2 八十二代海部宮司様とcamera

「元伊勢の秘宝と国宝海部氏系図」を 以前購入していたこともあり

興味深々で心に深く残る 光栄なひと時でした。

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この大和政権の話や国宝系図の話は 「世界不思議発見という番組」でも

紹介されていました。これは、新書本です。

神に関する古語・・・は万葉集、和歌集など 勉強不足の私にとって

強い味方になりそうhappy01

ゆっくり読みたいと思います。

2010年11月22日 (月)

天川の紅葉

2010_1122_000932dscf0050 天川

私のcameraでは これが精いっぱい

でも、本当に美しかったです。

目的の場所へ最初行ったのですが 気分が悪くなってしまい weep

通りすぎた道を引き返してrvcar 丹生川上神社へ立ち寄りました。

shine御神水を頂いて一休み・・・

景観も美しく 次第に気分も爽快に

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なるほどねconfident

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落ち葉も美しい~maple

帰りの夕日もshine

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運転は気をつけましょうcoldsweats01

2010年10月26日 (火)

十津川村~玉置神社例大祭

24日、朝六時半・・・文里の空を眺め、rainは大丈夫かな・・・rvcar出発です。

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招待状を持っていくと 昼食券を頂きました。

玉串を奉納させて頂き 神事は進み、大勢のカメラマンさんの影から

少しだけ祭りの様子をcamera

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2010_1024_223822dscf0008 厳かに

獅子は ニッコリしているみたいeye

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十津川村の人は、古き良き話を聞かせて下さったり、

お餅持って帰りよしとか、寒くなってきたから 煙の来ない方へきて

焚き火にあたりよしといって 椅子を用意して下さり 

田辺から来たと話したことで とても歓迎してくださいました。

神社からは 記念品と御神酒、二段重ねの お弁当を・・・

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そして ビッグな出来事は、

じゃ~んlovely

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以前お世話になった十津川の方に 頂いちゃいました\(^o^)/

帰りの車の中は 香りで一杯~lovely

お礼に記念品と御神酒を・・・

しかも、spa温泉チケットまで貰って、昴の湯spaへ・・・

お会いしたのは初めてでしたが、素朴で心根の優しい人でした。

玉置山に来て、祭りは素晴らしかったし 

日本で一番広い村は 村人の心も広かった。

心も体もすごく温か~~~くなるheart01幸せな一日でした。